最終更新日 2024年10月24日 by roboar
世の中には、さまざまな種類の募金が存在します。
目的やお金の集め方も多岐にわたりますが、共通しているのはお金を出すことを強要しないことです。
あくまでも善意に基づくものであり、その成果は呼びかけの対象になる人たちの性質に依存します。
募金は対象となる人物によって結果が左右される行為
極端な話ですが、自分にしか興味を持てない人が集まっているエリアがあれば、そこで実施しても効果は期待できません。
それどころか偽善者と罵られるような目にあうこともあるでしょう。
一方、他者を慈しむ心を持っている人たちしかいないエリアで実施すれば、すぐに目標の金額を達成できる見込みがあります。
このように、あくまでも対象となる人物によって、結果が左右される行為であることを覚えておきましょう。
上記はあくまでも自分が呼びかける側に立った場合の話です。
たいていの人はそちら側ではなく、呼びかけられる側になることが多いです。
したがって、呼びかけられたときに、どのように振る舞うのか考えておくこともポイントになります。
お金を出さなかったら冷たい人間?
お金を出さなかったら冷たい人間だと思われるかもしれません。
しかし、人の評価はあくまでも相対的なものであるため、あまり深く悩む必要はないでしょう。
前述の例のように、周囲の考え方によって自分の取る行動の良し悪しも変わってくるということです。
思い切って1000円を寄付したところ、他の人たちが1万円を出していれば、多かれ少なかれ劣等感を覚えることになります。
これは他者と自分を比較する視点が恒常的に備わっているからに他なりません。
比べる行為を正しいものとするなら、その対象はあくまでも過去の自分だけです。
これまで他者のことを考える余裕がなかった人が、少しでも寄付できるようになっていれば、それは大きな成長といえます。
経済面か心理面か分かりませんが、成長を促す何らかの出来事があったのでしょう。
他者に渡すぐらいなら貯蓄したいという人もたくさんいる
寄付できなかった過去の自分を見返すことで、自分の努力を認識できるケースも多いです。
このように、自分の進化をチェックするバロメーターとしても活用できます。
ただし、お金を出さなかったからといって、必ずしも進化が止まっているわけではありません。
日本全体の経済は依然として状況が厳しく、他者に渡すぐらいなら貯蓄したいという人もたくさんいます。
これは当然の心理であり、あくまでも自己防衛という本能に基づくものです。
そのため、誰にも揶揄する権利はなく、自分の人間性を卑下する必要もありません。
そのような大前提があるのは確かですが、やはり寄付できる心の余裕を持てることが理想でしょう。
そのためには、自分も人類の一員に過ぎないと深く認識することが大事です。
すべての人が豊かになれば自分もより幸せになれるという理念を持つ
野生の動物でも、自分が食べる獲物以外の命は奪いません。
自分が満たされると満足であり、それ以外は他の動物が食べることを許容します。
これは動物が地球を構成する一員だと認識しているからでしょう。
人間は知能を持ったがゆえに、そのような基本的な真理を見失ってしまいました。
すべての人が豊かになれば、自分もより幸せになれるという理念を持ちましょう。
局所的に満たされる社会では、いつか必ず大きなリバウンドが生じてしまいます。
歴史上の革命といわれる出来事は、そのようなリバウンドの代表的なものです。
これからの社会を生きていくにあたり、募金の呼びかけがあったら、自分の成長度を確認する機会と捉えましょう。
成長したと認識したいからといって寄付するのは間違いです。
心を無にした状態で、潜在意識のレベルでお金を出したくなるかチェックしてください。
自然に財布に手が伸びていれば、他者を愛する気持ちを持てる高みに上がれているとことです。
もし寄付したとしてもそれを人に自慢してはいけない
呼びかける人から思わず目を反らしてしまうなら、まだそのステージには達していません。
伸びしろが十分にあるということなので、前向きに捉えて自分の成長を楽しみにすると良いでしょう。
なお、もし寄付したとしても、それを人に自慢してはいけません。
有名人は金額まで公表することがありますが、それは他の狙いによるものなので同一視しないでください。
人知れず行う善意だからこそ美しく、自分の内面を磨き上げるための糧になるのです。
一方、募金に興味があっても、なかなか呼びかけられないケースもあるでしょう。
その場合はインターネットを活用することで、どのような募金があるのか調べられます。
種類をまとめているポータルサイトも存在するので、スマートフォンなどを活用して、自分の興味があるものがないか見てみましょう。
まとめ
インターネット経由で簡単に寄付できる仕組みも用意されているので、手間をかけたくない人にも向いています。
偽善者と思われないか心配な人も、インターネットであれば誰にも見られることなくお金を出せます。
また、実際にお金を出さなくても、募金のラインナップを知るだけで意味があります。
それが社会貢献の意識を芽生えさえ、寄付以外の活動で人の役に立ちたいと考えることもあるでしょう。
参考リンク
・日本ユニセフ協会 寄付金